龍雅達を襲撃してきた鷹型のグルド『クラッター』。
しかしシェイルと龍雅のストライカーの活躍により簡単に撃破した。
その後、乗換駅でシェイルと別れた龍雅と綾香は自分達の帰路についた。
そして自分達の住む街にたどり着いた。
綾香「龍雅、これからどうするの?」
ディア=パノスを積み荷から降ろすと龍雅がディア=パノスから降りて来た。
龍雅「俺はとりあえずゲン爺さんに渡された名刺の場所を頼ってみるつもりだ」
綾香「そうなんだ!じゃああたしはこのへ…」
若い男の声「綾香!何してんだよ!!」
そこにギャル男風の男が
二人の間に割って入って来た。
綾香はその男の顔を見るなり、仰天の表情と共に戸惑いを隠せなかった。
綾香「た…隆也…なんであんたがここに居んの?」
龍雅はこの男の顔に見覚えがあった。かつて蟹型のグルドが襲撃してきた際、龍雅が救出した人間の一人がこの男であった。
龍雅「綾香、この男は…知り合いか?」
綾香はしどろもどろになりながら答えた。
綾香「あ…そうだけど。 瀬崎隆也…あたしの彼氏…」
隆也と呼ばれたギャル男は割ってはいり龍雅に強く出た。
隆也「お前誰なんだよ!?俺の女を馴れ馴れしく呼ぶんじゃねぇ!!」
龍雅は失笑しながら答えた。
龍雅「ん?そう見えたか?綾香から聞いたがお前はこいつのことを拘束しすぎらしいな。自分の彼女も満足に繋ぎ留められないお前にも問題がある」
次の瞬間、隆也は右の拳を龍雅の顔面に命中させようとした。
しかし龍雅は易々とそれをかわし、言葉を続けた。
龍雅「…言葉で負けたらこんどは暴力か…これじゃあ余計に綾香は離れる一方じゃないか…」
綾香はこれを止める術を持ってはいなかった。
隆也「………ふざけんなぁぁあああああ!!!!」
隆也は次々と龍雅の顔面に向かって拳を繰り出す。
龍雅は鼻で笑いながらそれらをかわし続けた。
そして隆也の手数が減って行き、手が止まった隙をついて龍雅がたった一撃の拳を隆也の溝落ちに命中させた。
隆也はうずくまり、それっきり動けなくなった。
龍雅はうずくまる隆也に 一言言った。
龍雅「これで気が済んだか…?」