その日アキは6時にネイルの予約が入っていた。
【今夜7時にいつもの居酒屋集合!】
エミからの呼び出しメールだった。
アキは21歳。高校を卒業して3年…、バイトをしては辞めの繰り返し。目標もなく生きている。
そんなアキに【喝】を入れる為に、先輩であるエミはよくアキを誘う。
アキは【ぉごってくれるょね?】 といつものように返信。アキは敬語を知らない。エミもいつものように【ぉごるからちゃんと来な!】即返信した。
この先輩。この辺りで知らないヤツはいないほどのイイ女である。 名前はエミ。23歳。アキの高校時代の先輩だ。
エミはハーフ。14歳からモデルをしている。長身で手足も細く長い。それに似つかわしくない大きな胸。くびれたウエストが強調される。
大きな薄茶色の瞳に高い鼻。
アキはそんな先輩が自慢だった。しかしアキも、ハーフではナイが負けないくらいのイイ女である。エミほどの完璧さはナイものの、日本人離れした目鼻立ち。背は高くナイが手足は長かった。
しかし、ただ一つ。アキは性格が悪かった…。友達は、このエミだけだ。
6時。アキは予約していたネイルサロンに着いていた。常連であるアキ。店員は皆アキの無愛想な態度を知ってる。だから必要以上な会話はせず、黙々と形の整ったアキの爪にアートを施していった。
続く…