ふいにあなたに抱きしめられた。
いい香り…
でもこの香り好きじゃない。
あなたとは違う香水の香り…
また私とは違う女の人と会ってたんだね。
私は浮気されてるの気付いてないふりしてる。
だってあなたに別れようなんて言われたら私ダメになってしまいそうだから…
−あなたの中で私は何番目なんだろ?
1番でいれたらいいのに……−
『ゆみ…ごめんな。俺浮気してた。でも、今きっぱり別れてきたんだ。ゆみが1番好きだよ』
抱きしめながら彼が耳元でささやいた。
嬉しくて嬉しくて込み上げる涙をこらえながら、彼の唇にキスをした…
あなたと初めてキスした時と同じ味がした