大人への階段 1

HINATA  2007-03-26投稿
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6時40分。アキの爪は、薄いピンクとラメが入ったシルバーのフレンチ。小指にはピンクのビーズがキラキラしていた。
アキはこういうシンプルなデザインが好きだった。 お金を払い、満足気な顔で店を出た。
【ァキ〜!?忘れてなぃょね〜?】 エミからのメールだった。
アキは突然足を止め、クルッと向きを変え歩き出した。完全にエミとの約束を忘れていた。
アキはエミにメールを返さず、居酒屋に向かって歩いていった。

7時15分。アキは居酒屋に着くとエミは入口で待っていてくれた。これがいつものパターン。
しかし、店員に案内された個室には、知らない男が5人…。何度か見た事のあるエミの友達が3人…。テーブルを挟んで座っていた。
(合コン?)
アキはすぐ分かった。それと同時に『実は今日合コンなの。1人足りなくてさぁ☆たまにはい〜じゃん!』
エミは、言い返せない程の吸い込まれそうな笑顔でアキに言った。
アキも(ハイ。ハイ。)といった感じで、空いていた壁側の一番端に、エミもアキの隣に座った。
2人にビールが運ばれてくると同時に、席替えが始まった。アキは動く気がない。エミ以外のみんなも、アキがワガママだという事。ヤル気がナイ事。に気付いたらしく誰も突っ込まなかった。 エミはみんなに(ゴメ〜ン)と片目を瞑り、声には出さずに謝った。

アキの隣はエミのまま。前には35歳くらいの金持ちそうな男。その隣にはエミの友達が座っている。
金持ちそうな男はエミを口説いている。他の男にもアキは興味がなく、ほとんど顔は見てなかった。
アキは1人で飲んでる状態だった。 (タダ酒飲んで帰ろ)そう思いながら1人ペースをあげていった。

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