さきほどから、部屋中が
私の排泄した汚物の臭いで充満している。
それが、より一層若僧の
ストレスになっているのであろう…。
「死ね…クソ婆ぁ…」
低い声で若僧は私に向かって呟いた。
…プルルル…プルルル…
どこかの部屋からナースコールが鳴り響く。
「松島さん、ごめんなさいね。山下さんが僕を呼んでいるようなので、もう行きますね。失礼します」
先程の般若のような冷酷な表情は消えていた。
…が、優しさも温かみも感じられない…。
棒読みで台本を読むように私に告げる若僧。
それから踵を返すと若僧はナースコールの鳴り響く部屋へと走って行った。
続く