新しい環境に入り込んでも自分が変われるわけもなく、授業と暇潰しがお決まりの生活。
恋の行方も変化なく自分で決めつけた道をただ走り、それでもしかないかと歩みを進める。
今日一日も無難に終わり、日が落ちだらだら過ごし。見たいテレビも一通り足しなみ。
くだらないアニメかテレビショッピングメインの時間帯、、、寝ることにした。
『おいっ、、おいっ!!』
ナッツが話し掛ける、寝かせてくれと愚痴る。
『聞くか聞かないかはお前にまかせるが、お前さんと出会ってから地味に長いが、少し気になる点があってな。』
どうせいつもの悪口だろう、とりあえずシカトしてみた。
『俺がいうのもなんやけど、なんでお前さんいつも引き気味やねん。
人に流され、周りに合わせ、自分の考え意見は二の次。
それでえぇんかや、、
まっ、確かに人の意見を聴くのも大切な事やとおもう。先走るよりは百倍もましや、けど、、けどな。
それが答えではないわけや、どうして勝手に解釈して諦めんねん!!
最近でいうとお前さんが気になってるオスや、ただ見てるだけ。
競争率が激しいからなんや!言葉に出していったらえぇやん!!
じゃなきゃ相手も分からんで!?告っても、それで駄目だったらしゃあないやん。
俺はウジウジした人間が大嫌いや!!わかったかチカ!!』
いきなりの攻めに動揺、、初めて名前を言われた驚きと、足裏に説教されている自分にげんなりし。
無言で頷き、その夜は眠りについた。
細い三日月が精一杯の輝きを放ち、闇を取り払っている。
私もそうありたいと、涙か落ちた、、
受け止めてくれる枕。
何かふっきれた気がした。