指先だけが年を取り始めている ユニットバスの湯船は温度が下がるのが早い。 指先を見つめながら実年齢との差を考えていた。 「あと、どれくらいだろう。」 冷めきったお湯が抜ききるまでそこにいた。 お湯が無くなるまでまだ、しばらくは時間がある。
新着小説100作品 恋愛ミステリSFファンタジーホラーエッセイ日記ノンジャンル公募投稿作品アドベンチャー詩・短歌・俳句スポーツコメディ学園物その他管理人用