俺は重い足取りで学校に向かった
三七子に黙って砂江とデートしたと言うことと
砂江のあの言葉
その2つが俺の足にくっついているのだろう
学校に着いてすぐに俺は眠った
じゃなきゃ力尽きそうだったから
なぜか・・・そう思った
頭をポンと叩かれた
「おっはよ〜。滝」
そいつは俺の悩みの種の1人
「砂江・・・」
「どうしたの?元気ないよ」
俺は誰のせいだよ、と思いながら
「なんでもない・・・」
と言った
「元気ないぞ〜。」
砂江がつんつんと俺の頬をつついた
その時砂江は一瞬手の動きが止まった
俺は砂江が向いている方向を向いた
「・・・三七子」
それはもう1つの悩みの種だった
「・・・・・」
三七子は黙って教室を出ていった
俺は追い掛けれなかった
しかし砂江は三七子を追って走り出した
「お、おい、砂江!」
俺の呼び止めも虚しく砂江は教室を飛び出した