不良が大嫌いだった。近寄りたくもなかった。
なのに僕はあの子に恋したんだ。
年下の不良のあの子に………
今日は新一年生の入学式、僕は部活仲間と部活のビラ配りをしていた。
だれかに肩を叩かれた。
「今年は可愛い子いっぱいだなぁ」
こいつは僕の一番の親友のタカシだ。
「女なんてどうでもいいからお前もビラ配れよ」
しかしタカシは僕を無視して一点を見つめている。
その方を見ると不良の団体がいた。
するとタカシがポツリと言った。
「あの子……ヤバ…」
「そんなヤバい不良がいたの?」
僕が聞くとタカシは首を振って指をさした。
そこには見た目は不良だが、不良なのにギャルっぽいのに、とても可愛いあの子がいた。
一目惚れだった。