私がお風呂から上がって自分の部屋に行くと同時に携帯が鳴った
「メール・・・滝からだ」
私はすぐに内容を確認した
そこには一言
『会いたい』
と書かれていた
「滝・・・」
私はその文面を見た瞬間に胸が締め付けられてお風呂上がりということも忘れて着替えた
そしてすぐに電話をした
プルル
何回かのコール音の後
滝が電話に出た
『はい・・・』
『滝?今どこ?』
『砂江・・・俺・・・駄目だ・・・』
『ちょ、何言ってんの!てゆうか今どこ?教えて』
『家・・・だよ。』
『うん。わかった。すぐに行くからね』
私は今まで何回か滝の家に行ったことがあったのですぐにそこに向かった
滝の部屋
男の子の部屋とは思えないくらいに綺麗
きっと花村さんにやってもらっているんだろうなぁ
「滝・・・どうしたの?」
「砂江・・・」
滝はいきなり泣き出した
「滝・・・!」
私は思わず抱き締めてしまった
滝が愛おしかった
私にだけ見せてくれる涙が
「三七子が・・・他の男の家に入っていって・・・」
私は言葉を失った