滝の話によると同じ部活の男子と一緒に帰っていたらしい
心配になった滝は二人の後を追ったらしい
それでその現場を目撃したらしい
「滝・・・だい・・・」
私は大丈夫だよ、と言いたかった
でも
言っても何も変わらない
滝が決めなければ何も変わらない
「滝・・・花村さんの事を好きって・・・言える?」
「えっ・・・?」
滝は目を擦りながら私を見た
私は真剣な顔をしていた
「こんなことになっても・・・好きって言える?」
「・・・・・分かんない・・・・・分かんないよ。」
滝は涙を手で隠しながら言った
「そんなの・・・そんなの私の好きな滝じゃない!私の好きな・・・大好きな滝はそんなにうじうじしてないよ!」
私は叫んだ
叫んでしまった
これってもしかして
告白・・・
私は恥ずかしくなった
なんでこんな時に・・・
「わ、私、帰る!」
私は逃げるように部屋を出た
はぁ、自己嫌悪
これじゃまた滝の悩みを増やしてるじゃないか
馬鹿・・・私の馬鹿
でも・・・花村さんは・・・酷い
酷すぎるよ・・・