〜ライト・クラム〜
1人の少年が、2人の番人に両腕をつかまれながら、歩いてくる。
「放せ!放せよっ!」
少年の話などまったく聞かず、そのまま入り口に入る。少年は、ジタバタ
している。そして、牢屋の前。
「っ・・・何だよ!出せって!!」
牢屋に入れられ、番人は牢屋の鍵を閉めた。
「出せるものかっ!御前は犯罪を犯したのだ!」
1人の番人が顔をしかめて言う。
「・・・・」
少年は黙り込む。
「ま、そのうち『りイバー』の奴らが来て御前を買うだろうがな!!」
「はっ・・・?」
キョトンとして番人を見る少年。
「それまで、ココを家だと思え!!!!」
番人、その場を立ち去る。
「チェッ・・・何だよあいつら・・・」
この少年の名前は、啓吾(けいご)軽犯罪を犯して、この牢屋に入れられたようだ。
「あれっ・・・?もしかして新人かな?」
何処かから女の人の声が聞こえる。
「んっ・・・?誰だ・・・・」
諒助それぞれの牢屋を見回してみる。だが、どの牢屋も中が暗くて中が見えない。
「君は、何をしてココに入れられたの?」
その声は、どうやら正面の牢屋から聞こえるようだった。
「御前・・・誰だ・・・?」