「メンバーが決まった。…最高のチームになるぞ。」
男は不適な笑みを浮かべた。髪はボサボサ、ヒゲも伸びほうだいだ。
「おい、浦木(ウラキ)チーム完成だ。」
そう言うとボサボサ髪の男は浦木という男に新聞を渡した。
「…全員犯罪者か。それも素性も知れない凶悪犯ばかりだな。」
浦木はなぜか呆れ顔になった。
「あぁ、最高の凶悪犯だ。『死神』『狂乱の殺人鬼』『死刑囚』それにお前もいる。そうだろ『ゴースト』」
「『ゴースト』?戸籍上俺は存在しないだけだ。勝手に大げさな名前をつけるな。 それよりそいつらどうやって仲間にするんだ?」
「簡単だ。こいつらに共通しているのは同じ組織の人間ばかり殺してるってことだ。しかもその組織は…」
「『神界』(シンカイ)か」
「あぁ、目的は違ってもこいつらは『神界』をつぶそうとしている。」
「なんで分かるんだ?」
「俺は天才だって言ったろ?何でも分かるんだよ。 …これでやっとこの国をぶっ壊せる…世ナオシの始まりだ」
ボサボサ髪の男はまた不適な笑みを浮かべた。