『おはよう』
と学校に着くと笑顔で私は友達に言う。しかしその笑顔ですら本当に自分の本心なのか最近ではわからなくなってしまった。同じことの繰り返しでただ日課としてやっているのかもしれない。
『優どうしたの?そんな真剣な顔して。』
『えっ!?そんな顔してた?朝ごはん食べる暇がなかったからお昼までもつかなって考えてただけだよ。』
『何それ(笑)優ってばそんなこと真剣に考えてたの?心配して損したよ。』
『ごめん!ごめん!あっ!?美穂!先生きたよ。また後でね。』
美穂は小学生の時からの友達で昔から何かと私のことを気にかけてくれている。そんな彼女にも私は本当の自分を見せることができないでいる。いつも人には明るく元気な子としてふるまっているのである。本当の自分を見せるのが怖くて、人に嫌われたくなくていつも良い子を演じているのだ。そうすれば傷つかなくてすむし適当に付き合える。
私はいつから自分と人の間に壁をつくるようになったんだろう…