私は最悪な女。男をあさり、金を貢がせ。女の傲慢な部分を集結させたような女だ。そのおかげで友達もいなく、孤独になった。
でも今私が今暮らしているマンションには、私と同じくらいの女の子がいる。名前はアキ。一年前に殺されたらしい。
私の唯一の友達だ。
「アキ、いつ成仏するの」
「怨みが消えたら」
「怨み…?」
「私を殺したのは、このマンションの二階に住んでる男」
確かに二階には怪しげな男が住んでる。
私は正直アキにここに残って欲しかったけど、親友であるアキが幸せになって欲しいのも事実。
「…わかった。私が成仏させてあげる」
私は包丁を持って男の部屋へと向かった。
ピンポン
「中に入れて」
「ふふ…待ってたぜぇ!」
え!?
男は私にナイフを突き出した。私が包丁を出すよりも早く。
私は訳がわからないまま殺された。
ごめんねアキ。
殺せなかったよ。
朦朧とする意識の中、アキが見えた。
「おい…これでいいんだろ!?」
「うん。これであなたのことは怨まない。元々怨んでなかったし。代わりにお礼を言うよ」
「礼?」
「私から最愛の人を奪ったこの女を、殺してくれてありがとう」
これで、成仏できる。
アキのその言葉を最後に、私は意識を手放した。
ヲワリ