自室で、、、明かりは机に揺れる儚きロウソク。
せつないバラード、、意識して聞いたこともなき。今はなぜに涙する、、。
学校近くで購入したありきたりな大学ノート、、、心沈む度書きなぐった、けして日記とは言えぬ叫び。
最後になるやもしれん、今一度読み返し。
涙と言われる塩水をノートへ染み込ませる。
僕はここにいるよ、、。
ここにいる現実、存在だけは名残惜しむかのよう刻むこととしよう、、。
最後のページは白紙、、これから書き込むであろう青い線を見つめ頭でつくっては消し、つくっては消し、、、CDは唱い終わり沈黙が部屋を包む。
『遺書』
世に知られるこの書は、そのとき思う本人の感情を綴る、、。
私は違う、そんな書き置き残すのはたんなる逃げ。現世からの別れを惜しむ矛盾しか生まぬ、、。
チリチリ音をたてる明かりをたよりに最後の書を完成させる。
「あなたは自分が好きですか?」
『いえ、、私は嫌いです。』
「生まれ変わりを信じますか?」
『いえ、信じていませんし。こんな人間は要らないと思います。』
「好きな言葉はありますか?」
『好きだった言葉なら〔独りじゃない〕です。』
「あなたの尊敬する人はいますか?」
『いません、、いたらこんな緊迫感ないと思います。』
「死についてどう思いますか?」
『報いだと思います。』
「ありがとうございました、それではいってらっしゃい、、。」
今日学校の帰り道、イキツケの音楽ショップで買ったCDにこんな紙が入っていた。