これは、私が小学5年生のとき始まった…
小学5年の春。
私は、母と親戚の人たちと、スーパーへ買い物に行った。私はあとで聞いたのですが、その時、母がトイレで血を吐いたらしい。母は「ちょっと気分が悪い」と言っていたが、病院に行かなかった。このとき、病院へ行っていれば…あんなことにはならなかったのかもしれない…
小学5年の夏。
母は、やっと病院へ行った。やはり、入院することになった。胃癌になってしまった。だが、母はベッドの上で、私と兄に微笑みながら「来てくれたの?ありがとう」と言った。母は元気そうだったが、一応私は「元気?」と聞いた。母は「元気!元気!」と言っていた。私は安心した。秋に入るまでは…
小学5年の秋。
母の体調は、急激に悪化していった。そして、手術することになった。私は病院にいたかったが、学校に行かされた。父は「お母さんすぐに元気になるから。」と言った。私はそれを信じた。手術は成功した、と私は聞いた。嬉しかった。私は、母が帰ってくると思っていた。ずっと信じていた…
温もり?終わり