地がでた俺に、 女はこの上なく驚いていたが 暫くして、呟いた
「・・・、 少し 考える時間を頂いてよろしいですか? 」
呆れた女だ 自分の願いは本当に、他人の幸せ だけだったみたいだ・・・
俺は、数日経って 女に会いに行った
女の願いを叶えるために
『 オイ 女! 願い事 考えたか? 』
「 あ、天使さま。 本当に 自分の幸せだけを願って良いのですか?」
まだ 言うか、この女
本っ当 変わった女だな
『 おぅ! 何でも言ってみろ!』
「 はい 、 ・・・あの 私の願いは、
天使さまの恋人になることです。」
ぇ えぇぇーーーっ!?
俺の こ こここ恋人だとぉぅ!?
俺はうろたえながら 女に訊ねた
『 な なんで、 そんなこと言い出すんだ?』
「 一目惚れ ってやつです。 」
女は そう言い、 頬を赤らめ 俯いてしまった
この女には 驚かされてばっかりだ
ただ 今は、最初のように イライラさせられなかった
むしろ 女のことが愛しいと、思えてきた
いつの間にか、俺はこの女を好きになってたんだな・・・、
そして
俺と女は 恋人同士になった。
やっぱり 世の中には他人の幸せを願う奴なんていないんじゃねぇか と俺は思う
けど 今はそんな人間も嫌いじゃねぇよ、
だって 自分が幸せであることで、他の誰かも幸せにすることも あるんだからな
俺の場合は、 女を愛することで 女を幸せにしてやれる。
俺は天使
女を愛する
人間と変わらない 自分勝手な天使だ
end←