結局のところ、《自分の思うとおりの人生》なんてかっこつけちゃいるけど、何一つ上手いこといってないって、そりゃぁ、私自身がよくわかってる。
だけどね、それを公言しちゃったら、なにもかもが、黒やらグレーやらの明かりのない色の世界
佐山 有希
27歳 結婚して半年のいわゆる新婚
「佐山くん、書類は届けてくれた?」
ボゥッと見つめてたPCの画面に七色のら旋が跳ねてた
「有希さん!どうしちゃいました?深ぁい顔してましたよ!!」
「あぁ、失礼」
―また…年かなぁ…
無視され続ける部長殿は背後で私の返事を待っている
「えぇっと、はいはい、ぁあ、届けた…かな」
「…かな?って佐山くぅん?」
会社で私は、そこそこなベテラン社員で上司のおじさま達からの信頼は厚い
こんな対応を平気でしてみるから、信頼が厚い反面、私をチョット苦手とする上司のおじさまもチラホラいるみたい。
何が思い通りに行っていないのか……
黄色い音がメールの着信を知らせる
☆今日の飲み会は予定どおり!期待しちゃって!☆
既婚者、しかも世間一般には、甘いあまぁ〜い、半年の新婚サァンなんだけど、《合コン》は皆勤賞だったりする