自殺自演、、〔一曲〕

ホッチ  2007-03-30投稿
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小学校二年の時だったか、、母が他界した。

事故だったらしい、、。

納棺の席で父は一滴の涙をおとし、「二人で頑張ろう、、」声を漏らした。

父が涙する姿はいたく滑稽で、涙する意味が掴めない自分がいた。
滅多に会わぬ親族もハンカチを濡らしている、、。

私には感情が欠落しているこを悟らされる日となった、、。

泣けぬ自分を恥じらい、式が終わるまで頬をツネっていたことを覚えている、、。



年も重ね、また桜咲く暖かな時期が来る、、。

私は 18才になっていた。

いまだ涙を流したことはないが、友の前では明るく作り笑いをし秘密を通している、、。

どうすれば涙を出せるのか、、感動でも悲しみでもいい。目標をその一点に捧げる。

私はビデオ観賞に浸り、本も読みあさった、、目は乾いたまま。

友から泣ける曲があると聴けば放課後には入手したが、、潤うことはない。

人気あるアーティストは制覇し、マイナーな曲も聴き始め。毎日、自分と葛藤していたとき一枚の紙と出会う、、。

内容は難しく、意味深げで何を伝えたいのか理解に苦しんだが。
質問と答えの部分、、引っ掛かるものがある。

最後に「行ってらっしゃい、、」


どうにかして書いた本人と交信をとりたいとねがうようになった。
買ったCDはクラッシック、、この紙とはなんの共通点もない。

誰かが故意に入れたとしか考えられない。

全は急げ、私は購入した店へと走る、、。

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