今日 彼が死んだ・・・、
彼 と言っても、彼氏の事ではない。
私の祖父の事だ。
何故
彼 と呼ぶのかと言うと、私には 祖父と呼ぶ資格がない
私は 彼が嫌いだったからだ・・・。
彼は、漁師だった。
漁師たちの間では、そこそこ有名な 腕の良い漁師と言われてたらしい
そんな 彼が海で死んだと聞いて、私は 彼らしいな、と感じた・・・
私は 彼が嫌いだったが、彼を憎んでた訳ではない。
嫌いだったが、尊敬していた
海に生きて、海で死んだ・・・
そんな 生き方は尊敬に値するものだからだ
彼は 私に似ていた・・・ いや、私が彼に似ていたんだ
だから 嫌いなんだ
私は 私が 嫌いなんだ
だけど 少しだけ自分を好きになれそうな気がする。
彼に似た 私にも、 誰かに尊敬される人生を歩む事が 出来るかもしれないからだ・・・