G.RPG(25)

オンタッキー  2006-01-30投稿
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ここは山道から外れた茂みの奥地。

「……よーし、あの明かりが奴らのアジトで間違いなさそうだ」

俺とフロンはスケルッチから(フロンが)強引に聞き出したヴァミオラ盗賊団のアジトに向かっていた。

「まだ相手の人数とか分からないからな……。ここは慎重に……っておい!フロン!」

フロンはずんずんと山小屋に向かって歩いていた。

「フロン!!まずは相手の様子を伺ってだな……!?」

俺は怒鳴ってフロンを止めようとする。しかし……。

「フルチャージ……『地牙閃弾』」

轟音と共に山小屋が弾け飛ぶ。なんか人影も見えたけど見えなかったことにしておこう。

「お、おい……。もし人質が巻き込まれてたらどうすんだよ?」

やれやれと頭を掻きながらフロンの隣に並ぶ俺。

「…………やっちゃった」

ガクッ。
膝の力が抜ける。

「何も考えてなかったんかい!!」

俺の強烈な突っ込みが炸裂したところで、山小屋のあった場所辺りから人のとおぼしき声が聞こえてくる。

「さぁて……盗賊さん達のお出ましみたいだ……」

俺は構える。なんかこの山に入ってから構えてばっかだな俺。

「私はできればヒナちゃんを探したい……」

フロンの、哀願するような声が耳に入る。

「了解。じゃあ雑魚その他は……」

全身に緊張が走る。

「俺に任しとけ……」



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