『かなぁ〜助けて〜こんなに頭使ったら死んじゃうよぉ〜』
『勉強してないあなたが悪い!』
かなが笑いながら言う。
『ほら!そこ!喋らない!さっさとしなさい!』
彩クラスの先生が注意する。
『ごめん、かなちょっと終わりそうにないからさ先に俊の家に言ってて、なんとか終わらせてすぐ行くから』
『うん、分かったじゃぁ頑張って!あと……そこ答え間違えてるよ』
かながにっこりしながら言った。
『えっっ!!嘘!?なんでぇ〜』
彩が言った。
『じゃぁまたあとでねぇ〜』
かなは教室を出て俊の家へ向かった。
俊の家は学校から歩いて10分たらずで着く。
近くにはコンビニもありたまり場としては最高の位置にある。
『あっ今日バイト代入ったし、みんなにジュースでも買って行こうかな』
かなはコンビニへと入って行った。
『どれがいいかなぁ〜』
かなが選んでいると。
『おっ!かなやんかここで何してん』
かなが振り向くと、そこには亮がいた。
あの時一時はお互い喋ることもなかったが少しずつ話すようになり今では一緒に遊ぶ友達になった。『何してんって、バイト代入ったからジュースでも買って行こうと思って』
『そうなん?じゃぁ俺これな!俊はこれで…仁は……これやな彩はどんなんが好きなん?』
『彩は……これ!私もこれ好きなんだ』
かなが同じ物を二つ取って買い物かごの中に入れた。
『へぇ〜ホント二人とも仲良いし、好きなもんも一緒なんねんな』
亮が感心したように言った。
『まぁね〜』
かなが自慢げに言う。
『じゃぁお金払ってくる』
かなはそう言うとレジの方へ歩いていった。
お金を払い終えてかなは亮の元へ行った。
『ところで亮は何しにきてたの?』
『あぁ俊に頼まれて飲み物買いにきたんや、でもかなが奢ってくれてるしええやろ』
亮が笑いながら言った。
『じゃぁ行こっか』
かなが袋を重たそうに持っていた。
『あっそれ俺が持つから、奢ってもらってるしこのくらいするわ』
亮が半ば無理矢理袋を持った。
『なら先に行ってるねぇ〜』
『おっおい!置いていくなや!』
亮が慌ててかなの後を追った。