ディフェンド ”始まり” ?

 2006-01-30投稿
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 「御前・・・誰だ・・・?」
 啓吾がそぉ言うと、正面の牢屋から少女が姿をのぞかせた。
 「君、名前なんていうの?」
 少女が啓吾に問う。
 「俺は、啓吾。御前は?」
 「私は、怜(れい)」
 怜は啓吾に言う。
 「啓吾は、何してココに来たの?」
 「喧嘩。喧嘩して、相手殴って・・・そこを見られてそのまま連行」
 「ふ〜ん」
 怜が壁にもたれる。
 「御前は?」
 「私は・・・掏摸(すり)。5年間やってた」
 「ごっ・・・5年!?!」
 怜、啓吾の方を見る。
 「何?おかしい??」
 「いや・・・・・」
 2人とも黙り込む。
 「けど、このくらいの事で牢屋行きって、変じゃねぇか?」
 啓吾が言う。
 「金が欲しいんだよ・・・大人は」
 「ん?」
 「自分達で集めるより、私たちにやらせた方が手っ取り早いって思ったん でしょ・・・」
 啓吾、さっきの番人の言葉を思いだす。
 「だったら、『リイバー』って、何なんだ?」
 「私たちが売られるところ」
 「売られるのか・・・俺達」
 「もう1つは『ディーカ』。法律にそむいたり、スパイを行った奴らを
 消す仕事をしてる・・・」
 悲しげに話す怜。
 「・・・!誰か・・・来るぞ」
 啓吾が小声で怜に言う。
 「分かってるよ・・・」
 コツッ・・・コツッ・・・と、靴の音が聞こえる。
 「な〜んだ・・・残り物かよ〜っ・・・」
 啓吾達の牢屋の前でその声は聞こえる。女の人の声だ。
 「ま、いっか・・・いないよりましだな」
 










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