うそつき(02

ちぃ  2006-01-30投稿
閲覧数[389] 良い投票[0] 悪い投票[0]

なんで私はシュウジが好きなんだろう。
よりによって彼女持ちなんて。
不毛にも程がある。
どれだけ抱かれたって気持ちは繋がらないのに…。

そんなことを考えてたら、シュウジに頬をつままれた。

「なぁに怖い顔してんだよ。気持ちよくなかった??」

ベッドの中で一緒に横たわってるシュウジの顔は近くて。すごい真面目な顔してる。

……その質問、真剣に聞いてんだ…?(呆)

「気持ちよくなかった」

「え"っっ!!!?」

きっぱり言い放つと予想以上の焦った反応。

「ま、まじで?まさかエリカいっつも気持ちよくないの?」

…なんかむかつく。

「そうだよ。シュウジなんて全然よくないっ!…私は……っ」

私に愛のあるシュウジに抱かれたい。

言葉がつまる。だってそんな本音言えないよ。彼女がいるのわかってて、この関係を始めさせたのは私の方なんだから。
シュウジに私への愛がないなんて、わかりきってたこと。

「…シュウジ、私もうシュウジと会うのやめる」

突然の私の言葉にシュウジは予想通りの反応。

「はぁあ!?なんだよ、いきなり…」

「ごめんね。今まで付き合ってくれてありがと。あ・でも学校では今まで通りね。…友達でしょ?」

一方的に別れを告げて、急いで服を着てシュウジの家から出た。シュウジはずっと何か言いたそうにしてたけど、何も言わなかった。
ただ、私が部屋を出るときに言った「バイバイ」に小さい声で「ああ」って応えてくれただけ。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ちぃ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ