輸送船シロナガス4

なまけもの  2007-04-02投稿
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「…つぅ〜っ!」
ラテは、背中をさすりながら目を覚ました
「おはようさん、よく眠れたかな?」
その横にはソルトが座っていた
「…ここは、どこだ?」
「天国でもなければ地獄でもないぞ?…まあ、あの時ワシが撃ったのがゴム弾でなければどちらかに行ってただろうがな…」
「……」
「まあ、どちらかと言えば地獄に近いかのう…?」
ラテは周囲を見渡す。他に人影は見えなかった
「さあて、どこから話をしたら良いかのう…?」

その頃、整備士の格好をしたシュガーは、何か黒い塊を握り締めながら機関室へ向かっていた
『はう…怖いよ』
機関室へ到着すると、手にしていた物についてる金属のピンを引き抜いた
そして、扉をほんの少しだけ開いてそれを投げ入れた
中にいた数人の体は、一人残らず床に転がった
「…こうするしかないんだよね」

モカとシナモン達は、この星の軍服を着て中央管理室に向かっていた
ちょうど、扉が見える所で二人は呼び止められた
「おい、お前らここで何をしているんだ?所属部隊と名を言え」
二人はゆっくりと振り返り、敬礼をしてそして口を開いた
「…はい。N2−M2隊所属、モカ二等兵であります」
「…同じく、シナモン二等兵であります」
「…そうか、ちょっと二人とも来い」
二人を呼び止めたペッパー大佐は、中央管理室とは逆の方向へ歩きだした

シュガーは、倒れている人を踏まないようにしながら機関室をみる
「だいたい…治されてるみたいね。後は二人が管理室へ着くのを待って…」
大まかにみて周った後、腰のポケットから小型の無線機を取り出す
「羊より獅子へ状態良好」
『こちら獅子。了解』

「さて、到着だ。ここを手伝ってもらえるか?」
二人が連れて行かれたのは機関室の前だった
「…嫌です。と言ったらどうします?」
シナモンは、ペッパー大佐に銃口を向けて言った
「…ちっ」
ペッパーは一瞬、驚いた表情をした。そして、おとなしく両手を頭の後ろに回すとその場にひざまづいた
「私を殺す気か?」
「それは、あなた次第ですね…」
ペッパーの質問にモカが答える
「中に協力者が居るみたいだな?呼んで誉めてやらないといけないな…?」
「それは、あなたにできるでしょうか?」
そう言って、シナモンはペッパーの頭に銃口をあてた「……」

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