relations 28

るぅ  2007-04-04投稿
閲覧数[327] 良い投票[0] 悪い投票[0]

振り向いたユカリの瞳は少し傷ついてるように見えた。

「ちゃんとわかってねぇだろ。」

「わかってるよ。ただのセフレの私に、プリクラ持ってられるのが気持ち悪いんでしょ?」

「わかってねぇよっ!!」


自分でも驚くくらいでかい声。

こんなふうに誰かに怒鳴ったの初めてかも。

「全然わかってねぇよ……。」

口の中で呟いて、固まっているユカリを抱き寄せた。


ユカリがなにをわかってないのか、説明しろと言われたら絶対無理。

だって俺にもわかんねんだもん。



でも、ユカリとプリクラを撮るのが気持ち悪いなんて思ってない。

ただ、

「恥ずかしいだけだよ。そんだけ。」


俺の言葉を聞いて、ユカリが顔を上げた。
唇が綺麗に弧を描く。

「………良かった。」

小さく呟くユカリの手を引いて、俺はゲーセンへと向かった。



でもまだ胸がざわついてる。

ユカリの口から出た言葉が、耳を離れない。



ただのセフレーーー


そんななんでもないフレーズが、
よく使うフレーズが、



どうしてこんなにも……





俺を揺るがすんだろう……



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 るぅ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
ネ申盛れるカラコン
激安1日98円


▲ページトップ