スモーキーピンク・7話

葉月  2007-04-04投稿
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初めて『仲澤亮』に出会えたのは、入社して2週間過ぎてからだった。
研修中の仕事といえば、雑用である。
私自身は全てが新鮮で、例え雑用でも、この仕事の先には、必ず自分の人生をも変える出会いがあると信じていた。
同期が、ここ2週間
「これ、仕事だよなぁ?」とぼやく横で、何倍も仕事をこなした。
正直、自分でも信じられないくらい、没頭していた。そのかいあって、雑用から小物作りの手伝いをチームに入って、任されるようになっていった。
そんな時、機会は訪れた。「ゆな、夏物のデザインあげたから、素材あげといてくれる」
私のチームのチーフ、中谷恭子から、デザイン画を渡され、素材を取りに行こうとしていた時、待ちに待った瞬間が訪れたのである。
「おぉ悪い道開けて」
腕いっぱいに、サマーカラーの布を持った『仲澤亮』が、現れたのだ。
その声に反応し、ゆなの後ろから、仲澤亮とチームを組み、何度となく賞を受賞している、塚越敬太が声をかける
「亮!それ素材庫」
この時、何かを感じた…
『チャンス』
「あっあの、手伝います?」
「ん?あぁじゃ頼む」
「はいっ」



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