遠恋

すぃー  2007-04-04投稿
閲覧数[253] 良い投票[0] 悪い投票[0]

恋なんて今までしたことなかった。初恋もまだ。

でもあなたに会って、初めて感じた切ない気持ち。これが恋っていうのかなぁ。

『遠恋〜遠すぎるよ…〜』
晩夏。
夕方にもなると、もう秋になったかのような涼しい風が吹いてくる。
夏の終わりを告げる風。そんなどこか切ない風が町中を通り過ぎる。
河原の草をゆらし、店先の広告の旗をゆらし、窓を開けた部屋のカーテンをゆらす。
黄色のカーテンが秋風にゆれた。カーテンがひらりとめくれ、外に蛍光灯の光がもれる。
美和は窓の所へ行き夜空を眺めた。
―ちょっと寒くなってきたな。
そして、少しの間眺めたあと窓を閉めた。その直後、流れ星が空を走った。
机に戻ると解きかけの問題集をぱたんと閉じ、卓上電灯を消した。

下に降りるとリビングもキッチンも真っ暗だった。
―もう皆寝ちゃったのか。
美和もすぐに風呂に入るとその日は眠りについた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 すぃー 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ