観覧車は、ゆっくり、ゆっくりと動いていた。ぁたしはあんたの隣に行こうとしたのに、「オレの話、きいて。」って向かい側に座らせた。 話なんて、しなくていいよ…。
なんで、こんな場所で言うかな。夜景がすごく綺麗だよ…悲しくなってくるじゃん…。
あいつはぁたしの手を握って、お別れのことばを言った。
「…むかつく」
そう言って、それ以上何も言えなかった。あいつに迷惑かけることばしか浮かんでこなかったから。 でも、せめて観覧車に揺られてる間だけは、この手を離さないでいて欲しかった。
…美しい思い出なんて、別に欲しくなかった。