健次はその見慣れないバーナーを不思議がりながらクリックした、すると自動的に動画が流れ始めた。
深夜のテレビショッピングに出ているような、うさんくさい外人男性が何やら商品の説明をしている、
「このサイトを開いたアナタは超ラッキー!このサイトはランダムにバーナー広告を出しているんだ!」
「何だ、ただの通販の広告か...」
健次はその動画の終了ボタンを押そうとした時、
「そこの君!!HEROになりたくないか!?」
健次は終了ボタンを押すのをためらった、
「これさえあれば誰でもHEROになれるんでぜ!!」
外人が持っていたのは携帯のストラップにもなりそうな小さな人形だった。
「この人形には戦場で実在した英雄の魂が入っている!これを身に付けていれば、こんな風に!!!!!」
「バキ!!」
男は自分のすぐ側にあった木製バットを分けなくへし折った。すると健次は
「アハハハ!!何だよこのヤラセ番組!マジ面白れぇ〜!」
健次は全く信じてない。だが面白いので続きを見始める
「どうだい!!??このパワー!?これで君も正義のHEROだ!ただし!これを使う場合には条件がある!」
飽きてしまったのか、健次はそこで動画の終了ボタンを押した。
「あ〜面白かった!てかもうこんな時間!?寝よ〜!」
健次は布団に入りながら、
「HEROか...」
布団から健次はおもむろに起き上がり、パソコンのスイッチを入れた。しかし、健次が開いたバーナーの広告は既に無くなっていた。
「なんだよ...」
健次は再び横になり、眠りについた。