自殺自演、、〔六曲〕

ホッチ  2007-04-06投稿
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4月6日 午後 3時 20分
僕の記念日、、初めて人を大好きな人を亡くした日、、。

父は単身赴任でほとんど家に帰ってはこない、母は僕に寂しい思いはさせまいと常に側にいてくれた。

大好きな母、、。


当時はまだ認識してはいなかったが、後日友達からこんな話を聞いた、、

「好きな人ほどいじめたがる、、。」

確かに、僕もその類だと自負している。
ただ、、愛情深きゆえ行為も大きくなるわけで。


その日は今日みたく良い天気で、日当たりのよい父の部屋で僕はぬくぬくしていた。お気に入りの場所、、

「×××ちゃーん、、こっち来て手伝ってくれない?」

母に呼ばれ、僕は喜んで母のもとへ、、。

「ママ、何してるの?」

「やっとお日様が頑張って顔出してくれたから、布団にも日向ぼっこさせてあげるの。
×××ちゃんも自分の部屋の布団持ってきてくれる?」

元気よく返事をし、布団をカツグというよりカツガレながらベランダへ、、。

笑顔で母は「ありがとう」と、頭を撫でてくれた。

母は布団を干し始める。

僕は撫でられた嬉しさと、大好きな気持を表現できずにいた。

母をびっくりさせよう、、!!

深くは考えていなかった。

二階にあるベランダから、母を突き落としてみた、、。

「えっ!?どうして、、?」

遅れて届く声、、母と布団は地面に叩き付けられ。
今まで聞いたことのない鈍い音が微かに響く、、背中がゾクリとした。
上から母の様子を伺う、、、頭の中身が出ていた。

恐怖、後悔、哀しみ、、様々な感情が溢れ僕はそのまま意識を失った。口は微笑んだまま、、、


病院で目覚め母の死を知らされる。
不思議ともう哀しみはなくなっていた、、。

事故と処理された母の死。
人をアヤメても罪にとわれない矛盾、、。

僕はこの行為を趣味と位置づけた。

殺すのは誰でもよいわけではない、好きになった人に限られる。
愛ゆえに、、愛ゆえに。

趣味の記録はノートへ、、記念にもなるし、次行うための参考にもなる。
日記ではない僕の宝物。

自分で殺すだけではなく、殺人現場等にも進んで足を運ぶ。
何事も勉強が肝心!!

そんな生活が続いていた、、。


「ピンポーーン、、!」

呼び鈴が不機嫌そうに唄う、、。



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