春風に吹かれて
桜は迷わず咲くけれど
私は悩んで立ち止まる
いつまでたっても
前には進めない
私は晴れた空が好きだ
大きな深呼吸は
青空に吸い込まれ
目を閉じれば
違う世界に行けそうだから
あなたがいるような気がして
振り向く雨の向こうには
いつもと同じ人混みで
目の前の傘の色たちが霞み
音のない街がある
あなたと話したくなると
道端に咲いている花に話しかける
あなたの代わりに
太陽が眩しさを増し
私を照らす
あなたに会いたくて
会いたくて
泣きながら星に願うと
あなたの代わりに
月は悲しそうに輝きながら
私が眠るのを待つ
あなたは今どこへ
私は今どこに
あの日に帰りたい…