あの時を俺は今でも後悔している。お前が戻ってくるのを待ってたら今頃、俺達メジャーデビュー出来たんだ。
それなのに俺はお前抜きでライブをした。みんなは反対したけど俺は目先の事しか考えられなかったんだ。あの日、俺達を一番応援してくれたお前のお母さんが峠でお前はライブに来れなかった。 レコード会社に声をかけられて喜んだのは俺一人だった。
そりゃそうだよな。お前抜きで認められても、みんな嬉しいワケ無いよな。それに気付け無かった俺を許してくれ。
償いとして俺は解散してからの、この十年間歌を封印している。お前が許してくれても俺みたいな薄情者は歌う資格は無い。
言いたかったのはそれだけだ・・・。
完