「さよなら」
その一言で、僕らは別々の道を歩く事になった。
君も、僕も、今は
蒼穹の下で独りぼっち。
これからは、君の声を聞かずに夜を過ごすんだね。
これからは、手を触れ合う事無く朝を迎えるんだね。
寂しくて、何度も込み上げる気持ちを抑えた。
笑って、居てほしい。
君の笑い声が好きだった。
迷わず前に、前にと進んでほしい。
無邪気に夢を追う姿が好きだった。
だから僕は、立ち止まりそうになる君の背中を押そう。
大丈夫、きっと大丈夫。
だって君の世界はずっと温かかった、君の零す言葉には何時も愛で満ち溢れてた。
だから同じように、誰かを愛して生きていて。
君が僕を愛してくれた日々のように。
―ふと、空を仰いだ。
空の蒼さを愛した君に、伝えたい。
強く、強く想うだけで伝わると良い。
「ねぇ、今日も空はこんなにも蒼いよ」
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