たった一つの真実 4

 2007-04-08投稿
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『夏 4』

7時ちょっと過ぎに宏介の待つ寮に着いた。
宏介の部屋は1番道路側で窓から顔出せば誰が来たのか判る2階の角部屋。
僕の車の音が聞こえたのか宏介は顔を出し手招きで部屋に上がるように云う。

「うわー 宏介さん綺麗にしてますね」
本当によく片ずいていた「はじめ カッコイイなその服」
宏介は僕のセンスを褒めてくれたが 初めて見る宏介の私服は 男の僕が見ても魅力的に写った。ジーンズに高そうなシャツ。
どこと無く不良ぽっい感じが また宏介らしかった
「はじめ、7時半に待ち合わせなんだけど どこに行く」
何も考えてなかった僕は
宏介に全てまかせることにした。
「じゃあ 居酒屋て飯でも食いながらみんなで決めるか」

待ち合わせの時間に女の子達と合流した。
この間のスナックの子はチエ。
そして その友達は 貴子と云うらしい。なかなか可愛い子で僕は心の中で
チエに感謝した。

「はじめ 国道沿いの居酒屋、なんて名やったかな」
僕は、店の名前こそ思い出さなかったが宏介の云う店がどこか すぐに分かった。
「高架前の」そう僕が言うと宏介は 指を一つ パチンと鳴らし 眼で「そう」と言った。

店に着くと軽く自己紹介をすると いろんな食べ物を宏介は頼んだ。
奢りだと云うがすごい量で食べきれない。

宏介は居酒屋でもウイスキーを飲んでいた。
始めは遠慮してた僕も少しのビールで気がほぐれ貴子とも仲良くなった。

二人とも僕が宏介と同じ歳だと知り驚いていたが
チエと貴子がまだ19なのだと聞いた時は それ以上に僕も驚いた。
「そうだ このあと どうする」
僕と貴子の会話が聞こえたのか宏介がすかさず、
「そうや、どこに行く」
と。
ただ宏介は12時に用事でちょっと席を外すと言った。

2時間程 居酒屋で楽しんだ後 1番近くにあるボーリング場に行く事に決まった。そこにはカラオケボックスもあった。

宏介は12時前まで ボーリングをして その後 自分の用事が終わればカラオケボックスに行こうと提案した。

「はじめ ボーリングはできるよな」
「はい。ボーリングは少しだけ自信があるんです。」
宏介はボーリングが苦手だと云う。
つづく。



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