私が人を信頼できない訳・・・。ずっと前の体験、記憶、悲しみ・・。
ずっと奥深くにある憎しみ・・・・。
がんをもっていない小学四年生のころ、家の都合で違う町に引っ越してきた
がんをもっていないとは言っても生まれつき体が不自由なので車イスで
登校していた。新しい学校に入っても・・・。
自己紹介のとき、みんな私をいやそうな目でみている。
「本当にこの気持ちを知らない人は人間じゃない。」・・・・。
休み時間、みんなは外で遊んでいる。うらやましかった。
自分で動かせる、自分でコントロールできる、自分で歩ける・・・。
こんな物(車イス)には頼りたくない。みんなが憎い。ムカつく。とは
思いつつ、本当は自分で自由自在に動かせる自分の体がほしかった。
でも教室に、1人だけ女の子がいる。こちらに向かってきた。
なんか言われるんだ・・!なんて思ったが、
「ねぇ、どこから来たの?」
とやさしく私に話しかけてきた。
__続く__