神の悪意〜孤高5〜

鬼大根  2007-04-09投稿
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身体が固まる。
それはこれまでの
相手とは、格が違う事を
雄弁に物語っていた。
同じタイミングで
動き始める。
鋭く音が鳴り響く。
僕は闘技場から
借りた槍で防いだ。
このトーナメントで
武器を使うの
は初めてだ。
後ろに下がり、
リング内を縦横無尽に
駆け回る。
だが、相手はその
行き先を先読みする。
中々攻撃が出来ずに
いると、相手の方から
攻撃をしてきた。
突如、魔法が放たれる。
無数に出来る火の球、
それを弾き、近付くと
火の球の奥から人の
気配がする。僕は身体を
捻り、次の魔法を避け、
相手を蹴り上げる。
宙に浮かんだ、そのまま
連続で攻撃を仕掛けよう
とすると、僕の身体に
光が集まる。
その光が弾ける。
身体中に激痛が走る。
だが、耐えられない
ものでもない。
槍で突撃したが、
シールドのような魔法で
ガードされた。
光の魔法は時間稼ぎ
だったようだ。
「零、神器の気配だ。」
「!!どこだ。まさか、
あいつから。」
「ああ、それ以外に
後一つ、観客席から。」
「ならば、
手加減はしない。」
浮いたまま、槍を捨て、
左手に神器を
具現化する。
そして、アポカリプスを
具現化し、攻撃にした。
「二つ同時に神器を・・・
貴様、何者だ。」
相手が突然、
口を開いた。
僕は左手に
エターナルブラット、
右手にアポカリプスを
装備していた。
「名乗る気など・・・。」
神器を持つ者を
薙ぎ飛ばし、強力な
突きを繰り出す。
「無い!!」
捕らえたと思ったが、
そこには姿は無く、
左側から爆発がおきる。
そのまま吹き飛ぶ。
体制を立て直し、
エクスカリバーを
左手に具現化した。
[注:エターナルブラットはナックル系統です。」
アポカリプスを
突き出す、しかし、
シールドで防がれる。
そのまま、身体を捻り、
エクスカリバーで
シールドを破壊する。
エクスカリバーを離し、
懐に潜り込み、
エターナルブラットで
殴り、怯んだところに
渾身の力を溜めた、
アポカリプスで
突き飛ばした。
「ぐ。」
反動で身体が痛む。
「見事な連撃だ、
私の負け・・・か。」
何とか、勝てた。
「・・・貴様は・・・。」
不意に話し掛けられる。
「その力で何を望む。」
僕は言った。
「・・・わからない。」
「・・・それが答えか。」
試合終了の声が
聞こえた。

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