Runa

ルナ  2007-04-10投稿
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最近なかなか売春相手が見つからなかった。買い物ばかりしてお金もなくなっていた。後先考えず携帯電話の料金を残しておくこともなく、どんどんお金を使ったため、ついに携帯電話は止められてしまった。でも街に出ればいくらでも売春相手は見つかる。そう思って今日も夜の街に出かけた。
いくらでも売春相手は見つかる…はずだったのに寄ってくる相手はナンパだけ。『ご飯食べに行かない?おごるよ。』
ご飯なんかいらないのに。お金をくれればいいのに。全てのナンパを無視をして今日は帰ることにした。
人通りが少なくなり、ルナの後ろに誰かがいるのに気がついた。でも振り向くのが恐くて少しゆっくり歩いてみた。その人がルナの横に来た時、ルナの顔をのぞき込んだのは男で、声を掛けてきた。
『ねぇ、日払いの仕事しない?』
驚いた…。
『え…』
驚きのあまり言葉が出てこない。黒いスーツで眼鏡男。
『男の人とエッチなことする仕事。』
『……』
『やっぱり抵抗あるかな?』
『え…あの、私まだ16歳なんです。だから…』
その人が恐かったため、諦めてくれるように自分が16歳であることを告げた。もちろんその仕事に興味がないわけではない。
『別に18歳ってことにして働けば問題はないよ。本当なら詳しく喫茶店で話したりするんだけど、君はかなり警戒してるみたいだから…。とりあえずこれだけ渡しておくね。』
そう言い男は自分の名刺をルナに渡した。
『気が向いたら電話して。じゃあ気をつけて帰ってね。』
とても綺麗な名刺だった。ルナは名刺をカバンにしまい急いで家に帰った。
家には誰もいない。暗い部屋の中、テレビだけをつけ用意されてあったご飯を食べた。淋しい…。翔とメールがしたかった。
次の日、ルナは家族がみんな出掛けてから、家の電話で昨日のスーツに眼鏡の男に電話をした。
トゥルルルル…
『もしもし。』
『あの、私昨日街であなたに声をかけてもらった者です。』
『…もしかして16歳の子?』
『そうです。昨日のお仕事について詳しく聞きたいんですけど…』
『いいよ。じゃあ今日会えるかな?夜の9時頃に駅前の喫茶店に来れる?』
『はい。大丈夫です。』
『じゃあ夜に。またね。ばいばい。』
ツーツー…
風俗…ルナはそんな言葉すらよく知らなかったのに…。

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