━たまには違う視点も良いでしょう。
其では話を戻します
『人形!どうだ。こういうのも面白いだろ。』
『そうですね』
『最後の慈悲であんたの好きなもので死なせてやんだからよ。』
『そうですね』
『じゃあ始めるか』
━市長は透明な入れ物に閉じ込められ其れと一緒に少し大きい石と手紙を入れておきました。市長が目覚めてからこの方が大好きなお金を落としていきました。お札ではありません。硬貨です。砂時計だと思っていただけた方が分かりやすいかと。もう分かりますよね。警察が助けだすか石で硝子の入れ物を割るか。
其の時の話を致します。
市長は辺りを見回し不自然に置いてある石と手紙を見つけた。手紙を読むと
「はじめまして。私はXです。早速ですが、今からゲーム開始です。簡単な事ですから安心して下さい。其処の石で硝子を割って出ていただくだけです。時間はPM:23:00までです。その間に硬貨が落ちてきます。段々落ちるスピードが速くなるのでお気を付けて
追伸
硝子の厚さは8cmです。時計は上の方に有ります。」
『ふざけやがって!!!何がゲームだ。馬鹿馬鹿しい』
そう云って手紙を破り棄てた。周りには硬貨が落ちてきていた。最初は無視為ていたが硬貨が膝まで来ると考え直したのか石で必死に割ろうとした。
『必死だな、あの市長』
『そうですね。何時まで持つでしょうか』
『さぁな。俺は持たないと思うけど。』
『随分埋まってきましたね。にしても、醜い』
『毒舌な人形だな。だがもう飽きたな』
『ゲームを止めるのですか?』
『否、次の獲物を殺る。その内死ぬだろ。だからほっとくンだよ。』
━最後はとても醜かったですよ。助けてくれと泣き叫んでましたから。ですが、硬貨が勿体ないのでちゃんと銀行に返しておきましたから。市長付きで。其を聞いた二人の刑事は残念がってました。ですからまた新しいビデオをプレゼント致しました。慰めになると良いのですが。