俺達を乗せた車は、その建物の駐車場に止められた。
建物の入り口に入る。
「わ〜っ・・・すげーなぁ」
啓吾、周りを見回す。
「ま、そぉだろうな。ココは設備が良いからな!」
「へーっ。そぉなんだぁ」
怜が言う。
「ま、そんなことはいいけど、とにかく付いて来い」
龍華、奥の方に向かって歩いていく。怜と啓吾もついていく。
龍華が俺達を連れて行ったのは『スィークレット・カムパニー』と言う建物だった。
そして、次に案内されたのが、実験・試料室にいるある男を紹介された。
「コイツは、俺の友達の藻(そう)っていう奴だ」
龍華が紹介をすると、イスに座っていた藻が、立って言う。
「始めまして。ヨロシクな」
「こちらこそ」
怜が言う。
「あっ!そぉだ・・・おい!藻。あれをくれよ」
「あぁ・・・はい。これだろ?」
藻が龍華に渡した物は、黒い液体が中に入っているビンと、小筆だった。
「おぉ。コレコレ!サンキュ!!」
と、言って龍華達はその部屋を出る。