シーラにプレゼントされたカナリアにけざわりの良さから「コットン」という名前をつけ可愛がりました。シーラはアイサから、コットンが育児放棄され、捨てられたいたのをアイサが拾って育てたという話をセバスチャンから聞きました。シーラはコットンの羽を撫でながらコットンに語りかけました。「ねえコットンあなたも私も両親から愛されなかったのね…。」シーラの目から大粒の涙が溢れてきました。コットンはそんなシーラを穏やかな優しい目で見つめ、甘えるようにくちばしをシーラの頬にすりよせてきました。「コットン、もう一人ぼっちはいやだよね」シーラはコットンを抱きしめて言いました。「ずっと一緒にいよう…構わない?」コットンは首を頷くように縦にふりました。「ありがとう私達もう一人ぼっちじゃないね」それをアイサがドア越しに聞いていました。その目には涙が滲んでいました。「姫様、…様。私がいなくてももう大丈夫ですね…。これからの苦難も二人一緒なら乗り越えられる…」アイサの呟きは風に紛れて消えました…。