自殺自演、、〔十曲〕

ホッチ  2007-04-11投稿
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冬を乗り越え芽が弱々しく、、外、現世を脅えながら。それでいて力強く上をみて育つ、、。

彼女を見ていると自分勝手に生きてきた自分がとても恥ずかしく、、年上なのにまともに目を合わせられない。
内面の劣等感、、。

その人生だから、その体質だから、、?言い訳にしか聴こえない。
この場から逃げ出したいのは僕の方だった、、。

好きな人を殺して安心し、先へも進めず閉じこもる。
そんなことを考えしな気が付けば下を向く自分がいた、、空気は沈み。
無音のままの時間。

一つだけ聞いておきたいことがあった、、紙に書いてある質問。
表面的な文は聞き流してしまいそうなものだが、奥深い質問だと私は感じる、、。

あえて彼女に答てみたい。

彼女に睡魔が襲い来る前に、、後悔先にたたず。
自分のした行為を許せずにいた。

僕が答てから間もなくして彼女は眠りに就いてしまった、、

くそっ!!

こんな僕だけどまた来てくれるだろうか、、もっと彼女と語りたいと思い始めていた。

ガチャッ、、、


突然入口の扉が開き、知らない男の子が入ってきた。

「みーつけた、、」

困惑しか頭にない、誰なのか訪ねることも忘れ。
彼は断ることなく部屋へ、僕には目もくれず寝ている彼女のもとへ。

「まだ殺してないんだ。」

僕に問掛けた第一声がそれか?
意味は判らないが、彼女を手に掛ける意思はないことを伝える。

「へー、、僕とは違う人種か。
で?彼女をどうする気?
殺人犯さん、、」

!!、、、な、なぜ彼はしっている!?
誰にもばれていないはずなのに、、。

平静さを装いたいが、顔が青冷めていくのを自分でもわかった。

「桜の木の下、、」

、、。なにも応えられない。

「どうするの?自首するの?それとも死ぬ?」

彼は平然と語る、、もし死ぬなら手伝うと付け加え。
彼が何者なのか、なぜ僕のことをしっているのか。
もう、、どうでもよくなった、、。

「殺してくれ、、」と、呟くに至った、、。

「あっそう、、ちょうど今日届いたノコギリ試したかったんだ♪」

死んだ魚の目をし、彼は微笑み僕へ近付く。
最後に何かやり残した事はないか問われる、一つだけあると、、僕は机へ向かう。

作業は済み、僕は静かに目を閉じる。

「安心しなよ、彼女と一緒にいさせてあげる、、」

残酷な彼に感謝した、、





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