ありは、きりぎりすのヴァイオリンを聴きながら、懸命に働いていた若き日を思い出し、目尻に涙を浮かべた。 「いいねぇ…」 ありはひと言そう言うと、眠るように神様の元へと帰っていった。 きりぎりすは、溢れだした涙を拭くこともせず、いつまでもいつまでもヴァイオリンを奏で続けた。 The end
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