「ふぅー」いつもこのため息から1日が始まる。特に意識したことはない。何故ため息をつくのかふと考えてみたくなった。思い浮かんだのは女子のクラスメートの顔だった。
「これで何回目だろう?」
君と偶然同じクラスになってからもう三年目になる。君のことを想うようになったのはついこのあいだだった。しかし、話をしたことはほとんどない。友達にも話していない片思いだ。卒業式だとふときづいた。早く学校に行かなくては行けない。
いつもとかわらなく学校が終わった。 「君が好き」こんな単純で簡単なことが言えない。何故?自問してみる。それはもちろんふられるのが怖いからだ。なにもないまま学校が終わった。帰ってきて思ったのは好きになりたくなかったということだ。
「ふぅー」またため息から1日が始まった。後悔はしない、反省だけで十分だ。