建物の外で、啓吾と怜が技の練習をしている。
「は〜ぁっ・・・めんどくせーなぁ・・・」
「しょうがないじゃん。やんないとろくなこと出来ないよ」
「ま、そぉだな」
「それよりさ、啓吾も練習したら?ボケーっと座ってないでさ!」
座っていた啓吾が、立って言う。
「はいはい。分かったよ」
と、言って歩き出す啓吾。
「じゃ、私あっちにいるから〜」
と、言って怜は啓吾と反対方向に歩いていく。
「あ〜ぁ、めんどくせーな」
啓吾が向かって行った先には、大きな岩が無数に転がっていた場所だった。
「こんな岩、軽く殴れば粉々なんだよなぁ・・・・」
と、言って軽く岩を殴る。すると、あの大きい岩が一瞬で粉々になってしまった(蹴りでも同様)。
「あ〜ぁ・・・暇だー・・・――――。あ!」
怜は、山の方に向かって、手を突き出して電気を送っているようだ。
「狙いが定まらない・・・・・」
と、言って木に一発手のひらに溜めた電気を飛ばす。
「あっ・・・・!!!」
溜めた電気は、残念ながらも木に当たらず、何処か遠くに飛んでいった。
「は〜ぁ・・・・。むずかしい」
怜がため息をついた・・・・、その時。
「なっ・・・?!!何これっ?」
後ろからものすごい勢いで風が吹いてきた。