「………えー!それは本当ですか?」
「嘘だったら良いね。」
誰かが走って来た
「南雲護君だね。私は日本軍指揮官の山川悟だ。君達、飛鳥中隊の事は戦太郎艦長に聞いた。私は『シェパード』について話を聞きたい。」
「シェパード?」
「君の乗った戦闘メカの事だよ。何故、操縦できたか。」
護は思い出してみた。
「知りません。質問して良いですか?」
「何だ?」
「日本軍の敵は何ですか?」
「アメリカ連邦国だ。南アメリカと北アメリカが一つになった国でな。私は用事があるので失礼するぞ。」
悟指揮官は去っていった。
「護君、十二月八日にハワイ諸島を襲撃するそうだ。我々も参加することになった。飛鳥の秘密がバレたからな。」
「主砲は荷電粒子砲。核分裂弾道弾搭載。核融合発電。ですか?」
「そうだ。」
艦長も去っていった
揚陸艦『飛鳥』に戻った護。その時は艦長が乗組員に事情を話していた。
「……と言うわけで、我々は軍に配属となり、アメリカ軍を始末する。三日後、ハワイ諸島攻撃艦隊と共にハワイ諸島襲撃する事になった。以上。解散。」
「おぉ!護、やっと来たか。夕七がさぁ、お前が気絶したときに…ぐはぁ!」
輝が倒れた。夕七が後ろから蹴ったからだ。
「さ、輝君は置いて行きましょ。」
「…う、うん。」
護と夕七は格納庫へ向かった。整備士が護の所に来る
「護君、シェパードはすごいエンジンだ。メタンハイトレードを使用したエンジンだ。」
「メタンハイトレード?」
護は分からなかった
「あれ?学校で習わなかったか?社会の時間に。」
護は首を振った
「仕方ないな。説明してや―――」
整備士が話してる途中に艦内放送があった
『ハワイ諸島まで、移動を開始します。乗組員は自室まで戻ってください。』
「すまんな。今度話す。」
護と輝は自室に戻った
二日目の朝。ハワイ諸島が見えてきた。
『各員、戦闘配置に着け!護君は指示あるまで零戦改に乗ること!』
護達は格納庫に行き、改修型零式艦上戦闘機に乗った。ハワイ諸島がはっきりと見えるようになった頃、ハワイ諸島攻撃艦隊の空母ニ十隻と揚陸艦『飛鳥』から計六三四機の戦闘機が出撃した。揚陸艦『飛鳥』は主砲を撃つ準備をした
「主砲用意!目標は北東にある敵軍レーダーサイト!」
艦長が叫ぶ。
「了解!主砲用意!分子加速開始!発射可能!」