「なっ・・・?!!何これっ?」
後ろからものすごい風が吹いてきた。
「・・・っ・・・・・」
怜、右膝を地面につき、右腕も地面につける。すると、怜の腕から電気が走り、地面にいきわたり、大量の電気の壁が怜の前に立った。強風は、電気の壁に当たり、横を抜けていく。
「・・・!!」
すると、電気の壁に何かが”ドン”とぶつかる音がしたのだ。
その音がすると、強風が消え、電気の壁も消えた。
「・・・なんだったんだろ?・・・」
「な〜んだよ。いい考えだとおもったのによー」
「?」
反対側の道から啓吾の声が聞こえる。こちらに向かっているようだ。
「どぉだ?今の」
啓吾が笑いながら言う。
「”どぉだ?”って言われても、すごい風が・・・―――」
「馬っ鹿だな〜っ!一応あれ遠距離からの攻撃だゼ?」
「遠距離・・・?・・・・・あ」
「分かったか?つまり、相手より遠いところから攻撃するとき、遠くからでもおもいっきり殴れば(?)ものすごい風と、殴った分の威力が相手に伝わるって事」
「へ〜・・・啓吾も考えたね」
怜、馬鹿にしたような言い方をする。
「う、うっせぇな〜!!」
「お〜い!2人とも〜。飯だぞー」
龍華が大声で言う。
「もぉ、そんな時間か・・・」
怜空を見上げる。
「おい!いくぞ」
「あ・・・うん」
怜と啓吾、走って龍華のところへ向かう。
龍華が言っていたが、今日の夜、ミッション開始らしい。
俺は、ミッションなんて甘く見ていた・・・・。
けど、実際は厳しくて・・・・――――。
+おまけ+
「あ〜っ・・・久しぶりのまともな飯だ〜っ!!!!」
と、言ってスープを飲もうとスプーンを持つ啓吾。
「痛っ・・・・・」
一瞬だが、啓吾の手に電気が走った。
「あ〜っ・・・なんだよ??静電気か??」
「フフフッ・・・・さっきのお返し・・・・(小声)」