「おはよぉ」
「日向子おはよう!」
日向子はあたしの名前。
「日向子どしたの?なんか元気なさそう…」
ドキっとした。
昨日木之本君と変な雰囲気になったなんて言えない。だって今あたしに話しかけている友達の依都美(いつみ)は木之本君が好きだから…。
「別に何にもないよ?ちょっと昨日お母さんとケンカしちゃって…」
上手くごまかした。(つもり)
そうやって依都美と話してると木之本君が友達と一緒に教室に入ってきた。
「おっはよぉ〜」
顔が少し…熱くなったような気がした
「今日さぁ、俺“かんかん占い”で最下位だぜ?素で落ち込む〜」
かんかん占い…あたしも観た…。6位だった。
って何思ってんのよ!あたし!ダメダメ!普通に、普通に。
「さぁ〜席に着け〜」
担任の斎木孝太先生が教室に入ってきた。
朝のHRが終わり、休憩時間になった。みんな仲の良い人と話し始めた。