「悪かったって!
05異常なし!これでいいだろ?」
『…お前に何言っても時間の無駄だしな。
ステーション了解した。
あぁ、それと隊長から伝言だ。』
「隊長から?」
『ああ、「大事な話があるから、戻ったらすぐに隊長室まで来い。」ってさ。』
何事だろう。
隊長室に呼び出されるのはかなり珍しい。
『なんかやったのか?』
ダットがニヤニヤしながら聞いてくる。
「…心当たりありすぎ。」
ふたりして吹き出す。
『聞いた話では客が来てるらしいぜ?』
「客? 誰だろ?」
『そこまでは知らないけど…。
お前は「先月の事件」で有名だからな。
スカウトかなにかかもしれないぜ。』
「先月の事件」…この宙域での「50年間無事件」という記録を破った大事件だった。
まぁ、長くなるのであとにしよう。
「ハハッ まさか。」
『冗談だよバカ。
とりあえず伝えたぜ。
じゃあな。』
「わかってるよバカ。
じゃあな。」
通信を切り、考える。
(客…ねぇ。一体だれだ?…まっ 行ってみればわかるか。)
あっさり考えるのをやめ、再びラジオをつける。
…曲はすでに終わっていた。